「ニュー・ローヌ・ミレジメ」は、主にネゴシアンとして北ローヌから南ローヌまでを包括するジェネリックワインと、ドメーヌものの二つの事業を展開するワイン製造会社です。
オーナーのジャン=マルク・ポティエ氏(画像:左下)は、もともとシャンパーニュで『ニコラ・フィアット』や『ジャカール』の創業に携わるなど、ワイン業界の重鎮として大変有名な人物です。
そんなポティエ氏と、彼の古くからの友人で「この地方随一のエノロジスト」でもあるロマン・デュヴェルネイ氏(画像:右下)の協力のもと、2016年にこの会社を設立しました。
※デュヴェルネイ氏はかつてギガル社のコンサルタントだった経験を持つ凄腕のエノログで、会社設立前から既にワイン愛好家たちの間で強い支持を得ていました。
この「ニュー・ローヌ・ミレジメ」社傘下のドメーヌのひとつ「ドメーヌ・ド・ラ・グラン・リブ」は、創業1940年の家族経営生産者で、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のドローム県とプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のヴォクリューズ県にまたがる場所に35haの自社畑を所有しています。
ドメーヌ名の「リブ」は、“フロンティア”を意味するプロバンス語。最前線や新天地といった意味を持つこの名は、まさに「ドメーヌ・ド・ラ・グラン・リブ」のワイン造りに通じるものがあります。
同ドメーヌの特徴は、テロワールの表現を目指したナチュラルなワイン造り。
2002年からはEUのオーガニック認証、2007年からはナショナル・オーガニック・プログラム(NOP)のオーガニック認証を取得しています。
沖積層に赤粘土の砂質土壌、赤砂岩土壌といった土壌の性質が生かされた、繊細かつ複雑で味わい深いワインを生み出し続けています。
このワインは、ブドウの最適な成熟度で午前中に収穫し、そのまま直接圧搾。発酵温度28℃未満に制御してコンクリート製のタンクで発酵が行なわれます。
外観は淡いストローイエロー。わずかな発泡、そして溌剌とした酸を最初に感じることができます。
レモンやグレープフルーツ、洋梨のフルーツに、バニラやヨーグルトの香りが合わさる華やかな印象。ほど良いボリューム感、かすかな苦みを伴うさわやかな余韻も特徴的です。
「ローヌ=力強い、パワフル」といった印象を良い意味で裏切ってくれる、初夏を思わせる爽やかな印象の白ワインです。
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