【シャスネ・ダルスとは?】
シャスネ・ダルスは、シャンパーニュ地方の最南端にあるコート・デ・バール地区バール・シュル・セーヌ村に本拠地を構えるシャンパン・メゾンです。
1956年、62のワイン生産者により設立され、現在では130の生産者が325ヘクタールという広大な土地でブドウ栽培を行う「コーポラティブ マニピュラン(C.M.)」という組織形態でワイン造りを行っています。
コーポラティブ マニピュランとはいえ、それぞれのブドウ栽培者たちの意識は高く、自発的にサスティナブル農法を取り入れるなど品質と環境を大切にしているところが他社とは大きな違いでしょう。
そのため、シャスネ社は「メゾン・ド・ヴィニュロン」…ブドウ栽培者たちの家を自称しているほどなのです。
シャスネ ・ ダルスのこだわりは、何と言ってもその醸造設備。
前述した生産者たちがそれぞれ設備に投資することにより、大手メゾン以上に素晴らしい環境の中でシャンパンが醸造されています。
一日の搾汁可能量は500,000kg、温度管理付きステンレススティールタンク、750万本収納可能空調完備付きセラーなど、驚きの設備。
さらに、自動動瓶システム(ジャイロパレット年間150万本)、瓶詰め1年間に160万本、滓引きはセミオートマチックシステムにて1時間に2,800本、ボトルのラベリングも1時間に2,700ボトル分…と、驚くべき規模感です。
ちなみに、ブドウが栽培されている畑から醸造所まで25〜30kmほどしか離れておらず、最高のクオリティで醸造工程に入ることができるのだとか。
また、シャスネ ・ ダルスでは自社で造られるシャンパンだけでなく、名立たる大手メゾンにスティルワインを供給するなど、今日のシャンパン生産とクオリティを支えているメゾンといっても過言ではないのです。
【コート・デ・バール地区はキンメリジャン?】
シャスネ・ダルスのあるコート・デ・バール地区は、ランスよりシャブリに近いオーブ県トロワの南側に位置する産地です。
他のシャンパーニュの有名産地と比べて知名度は低いですが、昨年収穫量が20%アップするなど“収穫量の伸びしろがある場所”として近年注目され始めています。
そして注目すべきが、土壌組成。
ワインの教科書には、“主に泥灰質”の土壌と記載されているのでスルーされがちなのですが、実はシャブリで有名な、“キンメリジャン土壌”が広がる産地で同地区の他産地とは違う個性を持ったブドウが育つと言われているのです。
シャスネ・ダルスでは、この場所でピノ・ノワールを約90%、シャルドネを約10%を栽培しており、そのブドウ品質の高さはシャンパーニュでも有名。 シャスネ ・ ダルスは、このコート・デ・バール地区における大注目メゾンでもあるのです。
【繊細で軽やかな味わいのロゼ・シャンパン】
このワインの一番の特徴は、グラスに注ぐと目に飛び込んでくる、その美しさ。
いつまでも見ていたくなるような“サーモンピンク”の外観から絶え間なく立ち上る繊細な泡が、良質なシャンパンであることを確信させてくれます。
赤いベリー系やさまざまな果実をミックスしたような香り、わずかなピンクペッパーなどのスパイシーな香りも混ざり合い、気分をさらに高揚させます。
アタックは強過ぎず繊細で軽やか。フランボワーズやキルシュ・リキュールを思わせる風味と長い余韻をお楽しみいただけます。
ちなみに、「キュヴェ・ロゼ・ブリュット・ノン・ヴィンテージ」はドザージュが9g/L。そのため、ドライ過ぎずまろやかで飲みやすい仕上がりとなっており、お料理との相性も抜群です。
フランスをはじめ、世界的に人気を集めているワイン「ロゼワイン」。
日本においても、「ロゼ=甘口」というイメージが払拭されつつあり、辛口のロゼワインを手に取る方も増加傾向にあるようです。
ロゼワインが人気の今だからこそ、「キュヴェ・ロゼ・ブリュット・ノン・ヴィンテージ」でワンランク上の楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか?
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