爽やかな果実香とスパイスが魅力の赤ワイン
風土と美学が織りなす軽やかさ
フランスとスペインの国境にほど近いルーション地方・トータヴェルの地で、自然と共に生きるワイン造りを実践するのがフランソワ・リュルトン氏。
彼が1996年に惚れ込んだ農園「マ・ジャネイル」は、断層が織りなす多様な土壌と、山と海から吹く風が交差するユニークな気候を持ち、エネルギーに満ちたブドウを育てます。
その魅力を損なわぬよう、畑では環境負荷を抑えた有機栽培を貫き、テロワールの声を素直にボトルへと届けています。
赤×白の混醸が生む軽やかさ
このワインは、赤ブドウのシラーと白ブドウのヴィオニエを絶妙にブレンドして造られます。
除梗したシラーと除梗しないヴィオニエを混醸し、低温浸漬と温度管理されたマセラシオンを経て、アンフォラ(素焼き壺)で短期間熟成。
これによりブドウ本来のアロマとフレッシュさを活かしつつ、口当たりに丸みと品のある風味をまとわせます。
ヴィオニエの華やかさが加わることで、南仏らしい赤ワインに洗練された軽快さが添えられています。
華やかな香りと繊細な余韻
グラスに注ぐと、鮮やかなルビーがかったガーネット色が目を惹きます。レッドチェリーやプラムの果実香に続き、ブラックペッパーやリコリス、南仏特有のハーブ「ガリグ」の野趣あふれる香りが立ちのぼります。
口に含めばクリスプなミネラル感と繊細なタンニンが調和し、抜群のバランスを感じさせる仕上がりに。鴨肉のフルーツソースや生ハムとイチジクといった、甘みと塩味が交差する料理とぜひ合わせたい、感性に響く赤ワインです。
ショップの評価
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