熟成感と野性味が織りなす芳醇さが魅力の赤ワイン
ピレネーの麓に息づく名門の挑戦
このワインはフランス南部ルーション地方、ピレネー山脈の麓に広がるトータヴェル地区で誕生しました。
手がけるのは、ボルドーの名門リュルトン家の五代目フランソワ・リュルトン。1996年にこの地のポテンシャルに魅了され、10年の歳月をかけて畑を受け継ぎ、2008年に自身のワイナリーとして再生させました。
多様な土壌と海・山から吹く風が織りなす厳しくも豊かな自然環境で、エネルギーに満ちたブドウ栽培が行われています。
旨味と熟成感の極み
このワインに使用されているブドウはグルナッシュ、カリニャン、シラーの3品種。
いずれも低収量で栽培され、平均樹齢は最長で55年におよびます。
品種ごとに低温浸漬やマセラシオン・カルボニックなど異なる醸造法を施し、発酵後はフレンチオークの新樽・古樽で10ヶ月熟成。
さらにアンフォラ(素焼き壺)で4ヶ月間追熟することで、木樽由来の香りとブドウ本来の風味の調和を実現。テロワールと造り手の美学が細部にまで宿る一本です。
力強さと洗練が同居する味わい
グラスに注ぐと深いガーネット色が広がり、ブラックベリーやドライハーブ、スパイス、ミネラルなど多層的な香りが立ちのぼります。
口に含むと、凝縮感のある果実味とこなれたタンニンが溶け合い、エレガンスと力強さを併せ持つ余韻が長く続きます。
赤身肉のグリルやハーブを利かせたジビエ料理との相性は抜群。ルーションの自然と歴史が詰まった、飲むたびに発見のある赤ワインです。
ショップの評価
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