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2024/08/22 09:06

アートビズが注目するアート情報。
今週は、日本橋三越本店 本館7階 催物会場を会場に開催される『第71回 日本伝統工芸展』を紹介します。

会期は、9月11日(水)から9月23日(月・振替休日)まで。
一般公募の入選作と重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の最新作を含む約550点を一堂に展観する貴重な展覧会です。


三越での『第71回 日本伝統工芸展』について



日本伝統工芸展は、日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的に、公益社団法人 日本工芸会が毎年開催する公募展です。

日本初の「デパートメントストア宣言」から今年で120周年を迎えた三越では、百貨店として開業した当時から、芸術・文化振興に取り組んでおり、その一環として「日本伝統工芸展」を開催しています。

「第1回 無形文化財日本伝統工芸展」開催は1954年(昭和29年)。

それ以来毎年開催され、今回で第71回を迎えます。


『第71回 日本伝統工芸展』の内容について

今回の工芸展では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の一般公募作品1,085点より厳正な鑑査を経て選ばれた入選作と重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)の最新作を含む約550点を展観。



日本工芸会総裁賞には、『金工=鐵地象嵌花器(てつじぞうがんかき) 原 智』(画像:中央)

高松宮記念賞には、「人形=木芯桐塑和紙貼「あかばな」(もくしんとうそわしばり「あかばな」) 満丸 正人」(画像:左)、文部科学大臣賞には、「木竹工=神代杉造箱(じんだいすぎづくりばこ) 角間泰憲」(画像:右)などの受賞作品が会場にて展示されます。

また、会期中は受賞作家や学識者による作品解説やギャラリートークなどのイベントも開催されるとのことです。

日本に伝わる卓越した工芸技術をさらに磨き上げ、現代の生活感覚に合わせて創造された工芸作品の数々を観賞できる貴重な期間。

ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。


参考

「第71回 日本伝統工芸展」開催概要

会期:9月11日(水)~9月23日(月・振替休日) 午前10時~午後7時 ※最終日は午後5時終了
会場:日本橋三越本店 本館7階催物会場 〔入場無料〕

【ギャラリートーク】  ■各日 午後0時30分~ ■本館7階 催物会場

<列品解説>

9月11日(水) 【陶芸】伊藤 嘉章(愛知県陶磁美術館総長・町田市立博物館長)

9月13日(金) 【染織】髙𫞎 寬(染織作家)

9月16日(月・祝) 【漆芸】大谷 早人(漆芸作家・重要無形文化財「蒟醬」保持者)

9月17日(火) 【金工】奥村 公規(金工作家)

9月18日(水) 【木竹工】諸山正則(工芸史家)

9月19日(木) 【人形】林 直輝(日本人形文化研究所長)

9月20日(金) 【諸工芸】氣賀澤 雅人(硝子作家)

<受賞者によるギャラリートーク>

9月14日(土)

【金工】原 智(日本工芸会総裁賞 )
【漆芸】田中 義光(日本工芸会奨励賞)
【諸工芸】江里 朋子(日本工芸会奨励賞)

9月15日(日) 

【人形】満丸 正人(高松宮記念賞)

【陶芸】井戸川 豊(日本工芸会保持者賞)
【染織】遠藤 あけみ(東京都知事賞)
【木竹工】大木 淑恵(日本工芸会奨励賞)

※敬称略

※諸般の事情により記載の情報、予定していたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。