Art-Biz Wine Selection

SHOPPING CART

NEWS

2024/08/10 14:50

アートビズが注目するアート情報。

今週は、和歌山県立近代美術館でスタートした、「中銀カプセルA908保存プロジェクト(MOMAW A908)」についてお伝えします。

中銀カプセルタワービルのカプセルA908を保存するための同企画。

詳細についてお伝えしましょう。


中銀カプセルタワービルについて



中銀カプセルタワービルはメタボリズム建築の代表作で、黒川紀章氏が設計したビル。

同氏最大のアバンギャルド建築として、世界的にも有名な建築として名を馳せました。

同ビルの竣工は1972年、それから50年経った2022年に惜しまれながらも解体されましたが、140カプセルのうち23カプセルを、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトが取り外し、黒川紀章建築都市設計事務所の監修により修復。

2023年8月に黒川紀章氏が設計した和歌山県立近代美術館で1カプセル(A908)の寄託・展示が始まりました。


「中銀カプセルA908保存プロジェクト」について



和歌山県立近代美術館では、中銀カプセルA908の展示のみならず、内部見学会や「コスプレ声ちゃんのカプセルタワービルデイズ展 in 和歌山」などの関連イベントの開催により、美術館の訪問者も増加。

そんな中、同館ではあらたにカプセルの収蔵(恒久的な保存)を目指す、「中銀カプセルA908保存プロジェクト」をスタートさせました。

地元企業や、全国の中銀カプセルタワービルファン協力のもと、和歌山県立近代美術館(Museum of Modern Art, Wakayama)のA908カプセルのロゴを制作し、和歌山県内外から支援を募るとのこと。

このロゴを使った商品の販売や、各地から和歌山県立近代美術館のカプセル訪問者を増やすための告知展開などを行なっていきます。


「中銀カプセルA908保存プロジェクト」ロゴグッズも展開




和歌山県立近代美術館ミュージアムショップをはじめ、2024年8月12日(月)から9月16日(月)まで、代官山 蔦屋書店(東京都渋谷区)にて「中銀カプセルA908 at 和歌山県立近代美術館」フェアを開催。



『MOMAW A908アートポスター』、『MOMAW A908オリジナルニットTシャツ』『MOMAW A908オリジナルキーホルダー』など関連応援グッズが販売されます。(ほか、代官山蔦屋書店ヤフー店の通信販売、有楽町交通会館地下1階の「わかやま紀州館」でも一部応援グッズを取り扱い)

さらに、代官山 蔦屋書店では期間中の9月13日(金)に、トークイベント『新陳代謝する中銀カプセルタワービル〜解体、再生から活用まで〜』も開催される予定です。

日本が誇るべきアバンギャルド建築、中銀カプセルタワービル。

ぜひ、「中銀カプセルA908保存プロジェクト(MOMAW A908)」に注目してみてはいかがでしょうか。


参考


<中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトについて>

2014年に保存を望むオーナーと住人を中心に結成。2015年11月『中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟』(青月社)、2020年12月『中銀カプセルスタイル:20人の物語で見る誰も知らないカプセルタワー』(草思社)、2022年3月『中銀カプセルタワービル 最後の記録』(草思社)等を出版。管理組合と協力体制を構築することで、見学会の開催や、取材、撮影のお手伝い、またコミュニティーの形成にも力を注いできました。建物解体後は修復した23カプセルを国内外の美術館や商業施設での展示、また宿泊施設としての運営を推進しています。

 

公式ウェブサイト:https://www.nakagincapsuletower.com/